固定ipアドレスでVPN構築できることの意味
ocnではNTTのフレッツ回線利用者を対象にして、いろいろなサービスを実施しています。固定ipアドレスの割り当てサービスもその一環です。固定ipアドレスを取得することで、利用用途が広がります。その中でも企業の間で人気の高いのが、VPNの構築です。VPN構築によって拠点間ネットワークが展開できます。これまで拠点間ネットワークを作るためには専用線が主流でした。専用線とは、利用者ごとに文字通り専用の線を使ってネットワークでつなげる方式をさします。専用線の場合、完全に回線を占有できます。このため、極めてセキュリティの高い通信環境が構築できます。
しかし専用線を使った拠点間ネットワークの場合、いろいろなデメリットがあります。その中でも大きいのが、初期投資が高額になってしまう点です。特に離れた拠点同士を結び付ける際には、莫大な費用が必要になるかもしれません。しかもネットワークのどこかで何らかの障害が起きた場合、広範囲にわたって影響の広がるリスクがある点もデメリットといわれていました。
VPNはこの専用線の持っていた問題を解決できます。専用線との大きな違いは、回線を共用できる点です。中継網を複数のユーザーで共有します。このため、コストは専用線と比較して安く抑えられます。またVPNの場合、中継網と呼ばれる物にアクセス回線を介して接続するスタイルをとっています。このため、専用線にありがちだった距離によって料金が左右されるような懸念もなくなります。このような背景もあって、コストカットするのに効果が期待できます。
VPNの場合、拠点間の接続も柔軟に対応できます。例えば拠点間ネットワークの中でも日本各地の拠点間を結ぶものには適しています。企業ネットワークは広範囲にわたるでしょうから、コストを抑制しながら安定した信頼性の高いネットワークが可能です。作業効率も上げられますので、VPN構築のためにocnで固定ipアドレスの取得を検討できるかもしれません。